10月27〜29日まで、名古屋へ行ってきました。
全国都市問題会議に出席するためです。
所沢市議会では、毎年この会議に議員を派遣しています。
4年の任期中に1回は出席できるようにローテーションを組んで参加します。
今年で、66回目ということで、戦前から続いている由緒ある会議のようです。
テーマは「環境と共生するまちづくり」。
もっとも心を動かされたのは、登山家野口健さんの講演でした。
「富士山は世界でもっとも汚い山として有名である」「富士山から日本を変えよう」
「富士山の清掃登山がある程度軌道にのった後、樹海の清掃にも取り組んだ」
「結果、樹海の不法投棄に関与していると思われる業者からいやがらせを受け、
買っていた猫が殺された」
など、実際に行動している等々のお話、時間を忘れて聞き入ってしまいました。
登山家 野口健さんのホームページ
他にも、様々な報告がありましたが、残念なのは、せっかく全国から首長や議員があつまっているの
ですが、お互いの情報交換がしずらいことです。
なぜなら、全てのプログラムが、大会場のみで行われるからです。
参加者には聞くことに徹することが求められているようです。
最終日は、エクスカーションということで、洋磁器製造会社ノリタケのミュージアム ノリタケの森 と
トヨタグループが作った、産業技術記念館
を見学いたしました。
両者とも、それぞれに日本のモノづくりの歴史についてわかりやすく展示されており機会があれば
名古屋駅近くでもありますので、ぜひ訪問されることをお勧めします。
所沢の問題にひきつけて考えるとするなら、私は、西武車両工場跡地は、現在の工場を
活かしながら、商業施設も整備するべきだと考えています。そして、その施設の中核施設として
鉄道技術のミュージアムがいいのではないかと思います。
ただ、ご承知の通り、西武鉄道もそれだけの体力もなさそうですし、所沢市も同様に
財政的な余裕もなさそうです。
現在ある施設を活かす工法は、更地にして再開発するより費用もかかるそうです。
しかし、その土地の記憶を残すためにも、部分的でいいから、工場の痕跡を残すべきだと考えます。
ちなみに、ノリタケの森でも、煙突が象徴的に残されていました。